在宅ワーク

「休むのが苦手」だと感じるあなたへ|疲れが取れない理由と休む力の育て方

「ちゃんと休まなきゃ」と思っているのに、気づけば今日も一日中動きっぱなし。

そんなふうに、休むのが苦手な自分を責めていませんか?

実は「休むのが苦手」と感じている人は、とてもまじめで責任感が強い人が多いんです。

でも、ずっと走り続けていると、心も体もどこかで限界がきてしまいます。

この記事では、休むのが苦手な人がなぜそう感じてしまうのか、どんな思考や習慣が関係しているのかを丁寧にひもときながら、罪悪感なく休めるようになる方法をお届けします。

「休むのが苦手だけど、うまく休めるようになりたい」

そんなあなたが、少しずつ自分をいたわることができるようになるよう、やさしく背中を押せたらと思っています。

このブログが、休むのが苦手なあなたの心をゆるめるきっかけになりますように。

「疲れているのに休めない…」その思考パターンとは?

疲れているのに休めない、休むのが苦手だと感じる人の多くはある思考パターンを持っていることが多いです。

常に自分に完璧を求めてしまうから

休むのが苦手な人には、
「きちんとしなければ」「手を抜いてはいけない」といった完璧主義な一面があります。

特にワーキングマザーなどは、仕事も家事も育児も手を抜かず、自分に厳しくなりがちです。

たとえば、朝は子どもを起こして朝食を作り、自分の準備と子どもの支度を並行してこなしながら出勤。

仕事を終えて帰宅したら、夕飯の支度、宿題の確認、洗濯、そして翌日の準備。寝かしつけが終わる頃には、もう自分の体力も限界。

でも、そんな日常の中でも「手を抜いたらダメ」「母親としてちゃんとしていなきゃ」と、心にムチを打って動き続けてしまうのです。

誰かのために頑張り続けるうちに、疲れを感じても「あと少しだけ頑張ろう」と自分を追い込んでしまいます。

そんな中で「休む時間を取るなんて無理」と感じてしまうのは当然のこと。

でも、その思考の背景には「休むこと=サボり」と無意識に捉えてしまう価値観が隠れています。

頑張らない自分には価値がないと思い込んでいるから

「常に頑張っていないと認められない」と感じやすい人も多いです。

仕事中は、頼まれていないタスクも自分から引き受けてしまったり、締切がない仕事に「今やっておこう」と前倒しで動いてしまう。

プライベートでも、友人からのLINEにはすぐ返さなければと焦ったり、休日でも「何か生産的なことをしないと」と無意識に自分を追い込みがちです。

周囲の期待や評価を気にするあまり、自分を休ませることに強い抵抗を感じてしまいます。

たとえば、定時で退勤しても「周りはまだ働いている」と気になって、つい自主的に残業してしまったり、帰宅してからも職場のチャットやLINEの返信が気になる。

そんなときこそ本当は休息が必要なのに、「こんな時に休むなんて」と、さらに自分に鞭を打ってしまうことも。

この思考パターンが慢性的な疲労感を生み出してしまうんです。

なぜ私たちは「休むこと」に罪悪感を抱くのか?

休むことは良くないと思ってしまう、この考えはどこから来るのでしょうか。

成果や他人の評価で自分の価値を決めてしまうから

今は、生産性や効率などが重視される社会。

そんな中で、何もしていない時間は無駄だと感じやすくなっていることが考えられます。

とくに責任感が強い人ほど、手を動かしていない自分に対して「何の役にも立っていない」と思ってしまいがちです。

「動いている=価値がある」という思い込みがあると、休むことがまるで怠けのように感じてしまう。

だからこそ「しっかり休むことも明日また頑張るための大事な準備!」と捉え直す視点が必要です。

「休むこと」へのネガティブな刷り込みがあるから

「休む=悪いこと」という感覚は、育ってきた環境や経験に根付いていることもあります。

たとえば、子どもの頃に「もっと頑張りなさい」と言われ続けたり、部活や受験で「努力は美徳」という価値観を叩き込まれてきたり。

その結果、大人になっても休むことへの後ろめたさが消えず、心からリラックスするのが難しくなってしまうんです。

過去にそんな経験をしていた、ということはありませんか?

努力の土台には「健やかさ」があるという視点が広まってきた今、自分の価値観を見直すタイミングかもしれません。

「休む=前進」になる!心のブレーキを外す方法

休むことは立ち止まることではなく前進するためのきっかけになります。

休むのが苦手だと感じている心のブレーキを外す方法を3つご紹介します。

休むことにも目的を持たせると心が軽くなる

「なんとなく休む」のが苦手な人は、
「〇〇のための休息」と目的を明確にするのがおすすめです。

たとえば、集中力を取り戻すための10分間や家族にやさしくするためのひと息など。

目的があるだけで、ただ怠けている時間ではなくなるので罪悪感が薄れます。

忙しい人ほど、こうした意識の切り替えだけでも休息の質がグッと上がるはずです!

「何もしない時間」は体力ではなく心を回復させる時間

心が疲れているときは、あえて何もしない時間が必要。

その時間が心を回復してさせてくれるからです。

たとえば、
スマホの電源を切って5分間だけ窓の外を眺める
ベランダに椅子を出して風にあたる
カフェでぼんやりと人の流れを見てみる

そんなふうに、五感に意識を向けるだけでも心の静けさを取り戻せますよ。

おすすめの時間帯は、朝の支度が終わった直後や、寝る前の数分間。

あらかじめ「この時間は何もしない」と決めておくだけで、自然とスマホに手が伸びるのを防げます。

こうした時間こそ、思考や感情を整理し、自分に戻るためのリセットタイムに!

休むことに不安を感じたら、これは心の栄養補給の時間と捉えてみてください。

休息は前に進むための助走なんですよ。

あなたに合った「休み方」を見つけよう

休み方は人それぞれです。
あなたにあった休み方を見つけてみましょう!

自分の疲れタイプを知ることから始めよう

休み方には「正解」がありません。

まずは、自分がどんな疲れを感じているのかを知ることが大切です。

たとえば、
・身体がだるいなら湯船にゆっくり浸かる
・頭が疲れているならスマホを手放して目を閉じる
・心が疲れているなら誰とも話さずに一人になる

こんなふうに、疲れの種類に応じた休み方を選ぶことで、回復力がぐんと高まります!

以下のセルフチェックで、今の自分に合った休息のヒントを探してみましょう。

簡単セルフチェック|あなたの「疲れ」はどこから来てる?

以下の質問をチェックしてみてください。

【身体疲労タイプ】
□ 朝起きても疲れが抜けていない
□ 肩こりや腰痛がひどい
□ 常に体が重だるい感覚がある
□ 帰宅後すぐに横になりたくなる

【脳疲労タイプ】
□ 仕事中に集中力が続かない
□ 物忘れが増えた/ミスが多くなった
□ 気づいたらスマホをだらだら見てしまう
□ 複数のことを同時に処理しようとして疲れる

【感情疲労タイプ】
□ ちょっとしたことでイライラしやすい
□ SNSを見て自己嫌悪になることがある
□ 人と関わるのが面倒・気を使いすぎてしまう
□ 頑張っても報われない気がして落ち込む

結果の目安
多かった項目が今のあなたの主な疲れタイプです。

それぞれのタイプに合った休み方を取り入れることで、心も体も軽くなっていきますよ。

身体疲労タイプにおすすめの休み方
湯船にしっかり浸かる(できれば40℃前後で10〜15分)
ストレッチや軽いヨガで血流を促す
夜はスマホやPCから離れ、アイマスクや蒸気グッズで体を温める

脳疲労タイプにおすすめの休み方
情報をシャットアウトする時間を意識的に取る(スマホ断ち)
単純作業やぼーっとする時間を確保(散歩、洗い物など)
寝る前に考え事を手放す習慣をつける(ノートに書き出す など)

感情疲労タイプにおすすめの休み方
誰にも会わない一人時間をつくる(カフェや図書館なども◎)
アロマや音楽で感情を整える
「話を聞いてもらう」ことも効果的(信頼できる人やカウンセラー)

完璧を手放すためのちいさな休み習慣

「完璧にやらないと!」と思ってしまう人ほど、いきなり1時間の休憩はハードルが高く感じるもの。

だからこそ、まずは「5分だけ」休んでみることをおすすめします。

たとえば、朝の5分間だけ静かにコーヒーを飲む
寝る前にストレッチしながら深呼吸をする
職場の休憩時間にトイレの個室でひとり目を閉じる
というのも立派な休憩です。

そんなちいさな休”を毎日の中に挟むだけで、心の余白が生まれてきますよ。

「休む力」は、あなたの未来を支える力になる


ここまで読んでくださったあなたは、きっと「休むのが苦手」な自分を少しでも変えたいと感じているのではないでしょうか。

ここで紹介したように、私たちが休めない理由には、思考のクセや過去の価値観、そして日々の積み重ねが関係しています。

でも、それはどれも気づきと小さな工夫で変えていけるものです。

休む力とは、何もしないことではなく、自分を大切にするために一歩立ち止まる力。

ちゃんと休める人こそが、しなやかに長く、自分らしく生きていけます。

がむしゃらに頑張るだけでなく、今の自分は何を必要としているのかと立ち止まる勇気こそが、あなたの未来を支える力になります。

まずは今日、5分だけでも自分のために止まる時間を作ってみてください。

深呼吸をして、目を閉じて、今の自分の気持ちに耳を傾けてみる。

それだけでも少し心がゆるみ、休んでもいいと思えるようになるはずです。

ちょっと止まってみようかなくらいの軽さで、あなたの休む力を育てていきましょう。